君と星空の彼方

みとれてぼーっとしてるといつの間にかムルが先に行ってたりする。

とにかく今はムルについて行かなきゃ迷子になりそうだったし、あわてて後をついて行った。





そして右に行ったり左に行ったりして着いた場所。

存在感ありありの茶色の木のドア。


結構でかくって、2mぐらいありそう。

私の身長が160㎝ぴったらいぐらいだし...40㎝ぐらい、いや50㎝ぐらい上かもしれない。

ムルも結構長身で180ぐらいありそう。


けどドアにはかなわない感じ。


でも存在感がデカいのはドアのデカさだけじゃない。


淵のところには美しく木彫りされている。

まるで美術館の金色の額縁みたいに。





高い高いドアを見上げると、金のプレートがあるのが分かった。




高いしよく見えないなぁ...?



思いっきり目を凝らして金のプレートを見る。


かろうじて読めそう...えーっと...

「理、事、長、室...『理事長室』ううぅぅぅ!?」


急に理事長に会っちゃうの!?

転勤族の子とかって毎回理事長に会っちゃうの!?


ってゆうか私公立出身だし理事長の響きに全く慣れてないんだけど!


ふとムルを見ると…恐ろしいほど冷ややかな目を私に向けていらっしゃる!

『だまれ』とでも言いたげな、すっごい冷たい目を。


脳内パニックになっている私を差し置いて、ムルは淡々と静かな口調で言った。



「開けますよ」