生徒会長の前に立ったセイヤは、静かに頭を下げた。


その目は真剣そのもの。



「……変わる、だとかはっきり言って僕はどうでもいい」


そ、そんな…!


生徒会長は冷たく、そう言った…



「けど」


え?



「……こんなギクシャクしていた関係は、はっきり言ってストレスの元にもなる。


それに、政府の犬に…俺たちはなってるのかもしれない。

それは嫌だ」


そ、それって…もしかして…‼︎




「……話そう、全てを。


なんで幻獣の一族がお前らを敵対してるのか」





生徒会長は、初めて



冷たくも、生意気そうでも、勝ち気でもない笑みを顔に浮かばせた。



そして、セイヤにゆっくりと右手を差し出した…