君と星空の彼方

「……無理すんなよ。

じゃ…そろそろっぽいから」



セイヤは素っ気なくそう言うと、どこかへと行ってしまった。


でも…見えちゃったよ。


セイヤが少し微笑みながら、赤くしてるとこ。




照れ屋だったんだね、セイヤ。夜月も不器用って言ってたし。



「…あいつ、照れてたな?」

「やっぱり?」


夜月と笑いあいながら、セイヤの背中を見る。


いつもしっかりと伸びて、とても広いセイヤの背中。


たくましいし、頼もしい。




そして、セイヤが行った先は…生徒会長のところ。



「…セイヤさん。


試合の合図は、書記長に任しています」



生徒会長の言葉に、書記長さんがうなずいた。




「…では。始めましょう」




余裕たっぷりの笑みで生徒会長は言った。



とても多いと言われる幻獣の一族の高校生、トップ。


彼らの口調からして、獣剣学園生徒会は私たちの能力を多少ながら知ってるっぽい。



セイヤの力もきっと…バレてる。




あっちのハンデは大きい、でも。



「セイヤ!頑張れ‼︎」


「お、俺も!


頑張れよ、セイヤー‼︎」



私たちの声に、位置についたセイヤは少しうなずいた。


任せろ、と。

そう、頼もしい背中が言ってる気がした。