君と星空の彼方

私がそう言うと、セイヤはそっぽを向いて


「…別に」


素っ気なく言う。


けど、耳がほんのり赤いよ?

「照れてる?」


「ば、バカかよお前!

自意識過剰なんじゃねーの⁉︎」


「はぁーい…」


そんなこと言って、今度は顔が真っ赤だよ?

けど…そこには触れないどこーっと。



……って、待って。

なんか引っかかるなぁ…っ、あ!


「私…セイヤに夜月とのこと言ってないよね…?」


「あ?…

そういや記憶消したんだっけ」


「え?聞こえなかった、小さいよ!

なぁにー?」


「……なんでもねえ、気にすんな」


そう言われるともっと気になるんだけど…



「まあそこは気にするなよ。

行くぞ、きっとみんな待ってる…もしかしたら先行ってるかもしれねえけど」




ううん…きっと待ってくれてるよ。




「あ、それと」



セイヤがくるっと振り返る。



「前俺が言った、強制的に付き合う…ってやつ、無しでいいから。

お前のおかげで、目が覚めた」


………あ、そっか。そんなこともあった!


けど…



なんでだろう、セイヤが変わって嬉しいはずなのに…心が痛い。



「もう、私のふぁ、ふぁふぁファーストキス奪っといてなにそれ!」



「あー…ごめん、これからは大事にする」



「いや聞こえないから、もっと大きな声で言ってよ!」


さっきからボソボソと…肝心な言葉、なにも聞こえない!

……笑っているはずなのに、やっぱ心が痛い。


うぅー…本当に、なんで⁉︎