君と星空の彼方

「そんなことより早く行こう。

あの様子じゃもうチェックインは終わってるからね」


イリヤ先輩の指の向こうを見ると、ホテルのロビー…

に立っているムルがいた。

みんなはいそいそとムルの方へ向かう。

けど…私だけは向かう気になれなかった。

だって…


ムルの笑顔が真っ黒ってこと、みんな分かってないのかな⁉︎

あれ、絶対に私たちの行動が遅すぎたからだよね…



「さっすがムルさん!仕事が早い!

行こ、ホシノ!」



「うわっわ、夜月⁉︎」


ぼーっと1人立っていた私に気付いたのか夜月が急に私の腕を引っ張ってくる…!


「ちょっ、離してっ‼︎」


……って、ヤバい…つい、気まずくって…

私に思いっきり手をふりほどかれた夜月は不思議そうな顔をしていた。


「ど、どうしたホシノ?」

「……」


どうしよう、こんなのちょっと喧嘩するよりも気まずいって…