君と星空の彼方

疑問しか頭に浮かばない。


見間違いだったらいいのに、なんて願ってる自分がいる。



けど考えなおせば、お母さんに関しておかしいことだらけなのは明らかで。

あんな幻の鳥に乗ってるお母さんを受け入れなきゃ…なんて思ってる自分までいる。



自分が、心がたくさんあって。

全てが違う意見を持っていた。



「なん、で……」


当の私は、疑問しか口に出せない状況だった。


体の力がフッと抜けて、ペタンと座り込む。



ガタッ

「…⁉︎」


急いで音のあった所を振り返ると、そこにはある人物がいた。


「……セイヤ」


セイヤと話していたのは…私のお母さんなの?

ねえ?

答えてよ…


「……ミズキから聞いたことはない?

俺が、転校生だってこと」



私は無言で頷く。


「じゃあ…

幻獣の一族は、上下関係がかなり激しいこと。


そして、覚醒はもちろん、身体能力も上がらないでまるで常人なのに赤目を持つものは、一族から追放されることは?」




「へ…?」


知るわけない、そんなこと。


上下関係?追放?


なにそれ…



「お前は気がついたはずだよ。

俺が時々赤目になるのを」


……気づかないわけがなかった。

ここで首を横に振ることもできたけど

私にはなぜかできなかった。



「……うん」


赤目なのは幻獣の印。

それを知ってから、どんどん怖くなっていった。


もしかして、セイヤは…敵なんじゃないのかって。