君と星空の彼方

ふと窓の外を見ると、私は目を疑った。


「なに……あれ」


体に支えが必要になった気がして、私は窓に体をよりかける。

それでもなお、私は今、目の前で起きている光景から目が離せなかった。


確かに……


大きな大きな赤い鳥が、色のない闇の空飛んでいた。


それは…まさに、火の鳥。

どれほどの温度なのだろう、火の鳥の回りの空気はなぜか赤かった。


そして、それに乗っている人が見えたのだ。



両目2.0の私の目が、確かに『火』の鳥に乗っている人を…捉えていた。



「おかあ…さん……?」



生まれてこのかた、ずっと共に暮らしていた母の背中が見えた。

後ろ姿でも分かる…あれは母の姿なのだと。



なんで?



どうして、お母さんが?




私が見間違えるはずなどない、お母さんを。


チラッと見えた小さな横顔は


うまく見えなかったけど確かにあの上品で清潔感を持つ、母の顔だった。



燃え盛る幻のような鳥は、お母さんらしき人を乗せて闇夜に…消えた。