君と星空の彼方

「今回のキナリ行きで学ぶことも多いと思うよ?

その時に能力発動のコツが分かるかもしれないし、ね?」


マナミ先輩…!

なんでこんなに頼りがいがあるんだろう。

やっぱりお姉さん!って感じだよねぇ。女子が憧れるタイプ。


「そういえばマナミ先輩は、いつ覚醒したんですかぁ?」


「んー…私はほら、ミズキの家がやってる扉の中で。

扉を出て直後の模擬戦の時には自然と使えるようになってたの」


やっぱりみんな1回はその扉に入るんだね。


「私もそうだけど、あの扉の中で覚醒する人が1番多いからね。

星空使いはあの扉では絶対覚醒しない、って言われてるけどね」



そこら辺はミズキの方が詳しいわよ、とマナミ先輩がミズキに話を振る。

確かに…冊子を読んでも扉のことは少ししか書いてなかった。


『代々伝わる家元に起かれ管理される扉』


それだけ。

ただ、前さりげなくミズキが言ってた、あの扉は自分たちの家が納めてる扉だって!



「うぅん、私が知ってることはね。

私の祖先の人に『予知能力』を持った人がいるらしいんだ…星使いだったらしいの。


その人はその能力をみんなに悪用されそうになったり、妬まれて殺されかけて。

死ぬならばせめてこの力を、って母校であるここに自分の力を閉じ込めたらしいの。


その儀式があの部屋でやられて…その人は星使いだったから、星使いになるべき人に力を与える役目を持ったんだって」



「へぇ〜…なんか意外に残酷だね」



「うん。予知能力の力、かぁ…

確かに、人から悪用されそうだね」





けど…その人かわいそうだな。


能力を妬まれるなんて…自分でもどうしようもないよね。



能力者はみんながハッピー!じゃないってことか。