君と星空の彼方

「お前がゆりに似ている気がした。

笑顔とか、すぐぶっ倒れるところとか、周りとすぐ打ち解けられるところとか」


「…うん」

相槌を打って私は静かに聞いていた。

セイヤの気持ちが…少しでも分かるなら聞いてあげたい…聞きたい。


「禁断の恋とかなんとか言ってお前が夜月のところに持って行かれないようにして。

俺はお前をゆりとして見ていたんだよ…本当にバカ、俺」



全てをさらけ出して自分を痛めつけて。

全部自分のせいだとでも言いたげな顔をしながら話すセイヤが

とても儚くて、見てるだけで胸が痛んだ。


「………もう大丈夫だから。

俺はお前を、室月ホシノとして見れる自信がある。

お前のおかげで…目が覚めたよ。



だから……改めて、よろしくな」


セイヤはそう言うと、口角を上げて、手を差し出してきた。


晴れ晴れとしたような、気持ちいい笑顔で。


セイヤのこんな満面の笑み…もう、見れないかもしれない。


いや、今のセイヤなら、逆にたくさん見れるかもしれないんだ。



なぜか私の心はドキンドキンと高鳴っている。

なんで、こんなにも心が熱いのだろう。



「……うん!
よろしくね、セイヤ!」


私は右手を出して、セイヤと握手をした。

大きくて少しゴツゴツしたような手に包まれて、とっても暖かい。


私たちは同時に吹き出して、しばらく笑い合っていた。



セイヤ。


私を見てくれたのは嬉しいけど



「絶対、ゆりさんのことは忘れちゃいけないんだからねっ!」


「…もちろん。



なんかお前、本当に星みたいだな。


光ってる、お前の笑顔って」




そう言ったセイヤの優しい笑顔に、私はまた胸が高鳴った。



ほおはなんだか、急激に熱くなって、



胸の奥もキュンと音をたてた。