君と星空の彼方

や、やばっ!

私は急いで口を塞ぐ。

こんなこと、前にもあったような…


セイヤはハッとしたような顔になって…驚きを隠せない様子だった。


「お前…なんで、ゆりを知ってるんだよ?」


責めるような口調ではなかった。

冷静なセイヤが、驚きを隠せないような口調で私に尋ねてきた。


「セイヤ寝ぼけながら言ってたし気になっちゃってミズキに聞いたの。

それに…夜月にも間違えられちゃったし」


口からスルリと、そう出た。

セイヤは目を見開いて、申し訳なさそうにすぐうつむいた。


救い出してあげたい。

みんなを、

アンドロメダの力を持つ、私が助けてあげたいんだ。


アンドロメダは自分を犠牲にしてまで王国を救おうとした、美しき英雄だもん。



「……セイヤ」


私はセイヤの瞳をまっすぐに見つめた。

そらされないように、セイヤの瞳をただ見つめる。


「私を……

私を、見て」


そう言って私はセイヤのほお両手で挟む。


私は笑顔を見せる。

救い出してあげたい、なんて願望じゃなくて


救い出してあげる。

救い出してみせる。



みんながみんな、自分の責任だと自分を果てまで追い込んで、苦しがってるのに表では平気ですって顔をして見せている。


「もう1度言うから。

私を、見なさいっ‼︎」

私の言葉にセイヤはしばらく固まっていて。

急にふっとほおを緩ませた。


それが合図かのように私はセイヤのほおから手を離した。




「夜月はゆりのことがめっちゃ好きでさ。

ゆりも夜月のことが大好きだった。

周りから見て…2人はとてもお似合いな、美男美女の付き合いだったんだよ」


セイヤは今、誰に向けてそう言ったのだろう。

まるで…自分にそう言い聞かせてるみたい。


「ねえ…もしかしてだけど、聞いていい?」

セイヤは首を横にも縦にも振らず、ただうつむいていて…


私はそれを、良いよってことで勝手に受け取っていいかな?