君と星空の彼方

落ち着こう。
1度、落ち着こう。

吸って……吐いてぇ……吸って……吐いてぇ……



今、たった今目の前にあった光景はきっと私の幻覚だろう。







私の家の前にリムジンが止まっているはずなどないであろう。



真っ黒のリムジンとかカッコよすぎだから、やめてくださいもう。本当に。




そしてもう1回息を吐いて、今度はゆっくりとドアを開けてみる。




「幻じゃない………」



まばたきを繰り返したり、目をこすってみるけど、光景は全く変わらない。

ただ、お母さんが不思議そうな顔でこっちを見てるだけ。


まぁ確かに開けたり閉めたりはたまた顔をぽかーんとしている娘がいたら不思議がりますよね。


私は諦めてドアの外へ、一歩踏み出した。