君と星空の彼方

「ムルさんってね、すっごく強いらしいんだ。

……けどもちろん戦闘で負けることだってあるよ。普通でしょ?」


うん…絶対王者!なんていないでしょ…しかもそれがムルだったら、こんなところにいないはずだよね。もっとすごいところで働いてるんじゃない?


「ムルさんはね…能力を与えられた。

とっても大きい、大きすぎる能力を…ね。

私たちは星座の力や星の力。


ムルさんは…



神達と並ぶ、大きすぎるものを与えられたの」



大きすぎる……力。

それのどこが罰なんだろ?逆にハッピーじゃないの?


「嬉しくなんてないよ。

ムルさんが与えられた力は『月』の力…


衛星の力を持つ人なんて、ムルさんしかいない。


ムルさんは、人造の力を与えられたんだ。キナリ政府はムルさんをこう呼んでるらしいの」


ミズキは1度息を吐くと、小さくいった。


「『バケモノ』って」


バケモノ…って、そりゃひどくない?


だって無理矢理力を与えられただけで、故意でもらったわけじゃないんじゃん!



「それが罰なの。

人造の大きすぎる力を与えて、バケモノ扱いをする。


だから…ムルさんは、その呼び方が消えない限り、この学園以外に居場所はないんだって」




『バケモノ』がいる場所なんてない…ってこと?