君と星空の彼方

「…ゆりにはね。仲がいい事務員さんがいた。


それが…ムルさんなの。

ムルさんとゆりは仲がいいって言うか…親戚らしくって、よく話しているのを見かけた。


ムルさんは事務員でしょ?だからいろいろな手続きもよく担当するんだけど…

ゆりが日本に行きたいって言い出した時、進んで手続きをしたのもムルさんだった。

本当は簡単に日本に行けたりはしないけど、今回は特別。

ムルさんのお墨付きで、ゆりは日本に行った…



けど、ゆりはある『掟』を破っちゃったの」



『掟』……?

「それって、私と夜月の場合みたいな?」


私の言葉にミズキは首を横に振った。


「掟はそれだけじゃないよ。

ゆりが破ったのは…もっと重要で、能力者全員に関わる掟」


能力者全員に…。

規模がでかい…ってことは、掟も破ったら罪が大きい…?




「ゆりが破った掟。それは…


『能力を持たない普通の人間に能力がバレる』


というもの…なの」



能力が…バレる?

それって、私が前の学校の友達とかに、能力を持っていることがバレたり、使っているところを見られたり…とかするってことでしょ?


それって大変なことになるんじゃぁ…



「私たちはなんでゆりが能力者だってバレたのかわからないけど。

ゆりは『大神』に罰せられることになっちゃったの」