君と星空の彼方

「分かった。

じゃあ、話すね」



ミズキは1度目を閉じると、そのあと決心がついたように目をゆっくり開いた。


「中学校に入学したてのころ、席替えでね。

私と夜月とセイヤは近くの席になったの。

私たちって言ってなかったけど幼馴染で…仲が良かったから、よく話してた。


そこの席にたまたま近かった女の子がいたの。


腰までの黒髪で、金色の瞳を持つ…『ゆり』って子。


ゆりと私たちはすぐ打ち解けあった。



ゆりは優しかったからね。ちょっと変わった私たちとも自然と話せたのは、いつもゆりが状況を判断して話せたからかな、って思うの」


ミズキはその時のことを思い出すようにそういった。

ミズキの顔は切なげで…思い出に傷を付けないようにと言うように、優しく静かにまた話し始めた。



「ある日…私とセイヤは驚くべきことを知ったの。

なんとね、夜月とゆり付き合ってたんだって。


夜月はずぅっとゆりのことが好きで…アタックした結果、ゆりも好きになっちゃったみたい。

私たち、驚いたけど…2人が幸せそうだったし祝福したんだ」



そして、ずっと幸せなまま私たちは学園生活を過ごすんだ…


そう思ってた私たちがバカだったの。



ミズキはそう言うと唇を噛んだ。


私はただ…耳を傾けているだけ。

今はミズキから話してくれるのを…待つしかない。