髪をササっと手で直してからベッドを飛び降りる。


するとナイスタイミングでミズキが部屋に入って来た。


「あれ…ホシノ、この真っ暗な中なにしてるのぉ?

って、もう大丈夫⁉︎具合は‼︎」


「うん…そっちは、大丈夫」


そっちって?とミズキは首をコテンと傾けて、ハテナマークを浮かべてる。

……可愛いけど、とっても可愛いけど…今は置いといて。


「ねぇ…ミズキ、聞きたいことあるんだけどさ…」


私がそう切り出すと、ミズキは電気をつけながらななぁに?と聞いてきた。



「……ミズキはさ

『ゆり』って子、知ってる?」



私はミズキを真っ直ぐ見ながら聞いた…けど

私がそういった瞬間、笑顔を浮かべていたミズキの顔はちょっと戸惑うような顔つきになって、下を向いた。


「………知らないっ」


……いや、ミズキさん、嘘下手すぎだから。

下向いてるけど目が泳いでるのがここからギリギリばっちし見えますから。

オロオロしてるの丸わかりだからっ!


……可愛いけど。