君と星空の彼方

「うわぁっ⁉︎って!

え、ちょっと待って!足が、勝手に…!」



勝手に、走ってるからあぁぁぁぁ‼︎


ドビュンッと風を切る音が聞こえたと思うと、俊足で私は廊下を走り出す。


あぁ…全国の学校の先生方、ごめんなさい。


私は今、廊下をバイクで走る…ぐらいの速さで




自分の足で走ってます。





「おぉ⁉︎ホシノ、コツがつかめたみたいだねえぇ。

まだ遠いし、スピードあーっぷ!」


「スピードアップしなくていいからね⁉︎

そろそろ私転びそうだからね⁉︎」



ミズキと私、2人で恐ろしい速さで廊下を走り、階段を上って下って…





「ホシノぉ、そろそろつくから止まる準備してねぇ」



「おー、けー…はぁ、はぁ……って、待って、止まり方知らないからね!」




結構前にいるミズキが良心で準備のお知らせをしてくれたけど…


私、止まり方知らない!




今も生身で思いっきり走ってるのだから、体にかかるダメージが激しい。

走りながら息切れしてるという、よくわからない光景を私の体は繰り広げている。




「ホシノ〜!


ストップ〜!」




50m程前にミズキが手をぶんぶんと振り回しているのがわかる…けど!



「どうやって止まるのおぉぉぉ〜!」



お願い!止まって!靴…ていうか足、止まってください!




走り始めた時は祈ったら走り始めたのに、一行に止まる気配はない。



このままだと…ミズキにぶつかっちゃう!