「ホシノぉ、もう始まるからついて来てねえ」


「はーいっ...てミズキ!
ちょっと待って!はやすぎだからあぁぁあ!」


気付けばミズキは1人ですたこらさっさーとろう下へ。
私はおいてきぼり状態。


「ミズキ!ろう下では走っちゃいけないんだよ!って事で私を少し待ってくれないかな!?」


「それってつまり待っててほしいだけでしょお?
大丈夫!能力者はみんな体力すごいから!

それにこの靴も足速くなるしねえ」


ミズキが恐ろしい速さでろう下を走りながら説明してくれるけど...!

「能力者ってようはなんでもありじゃん!J


ずるすぎでしょ!身体能力UPとか、体力UPとか!
アスリート顔負けぞろいじゃんか...


それに私はまだ身体能力UPとか靴の効果がでてないのか...通知標だと4の成積がつく速さしか走れてないし。


今も長いろう下の中でミズキとの差が大きくなってる...





このままじゃミズキとの差が大きくなって迷子になる!今は冊子も持ってないから、地図もない!




あーもう!ずるでもなんでもいいから!

足、速くなって!!


そう思った瞬間、足が急に熱くなる。


なんか、足痛い!



そして、ぐんっ!と後ろから背中を押されてまえのめりになる。