「いやいや、しょうがないよ。

私前の学校では好きな授業以外寝てたから。睡眠不足解消していたから…」


「…………ホシノ、成績は大丈夫だったの?」


「通知表はオール4だよ?」


ミズキの顔がピキッと一瞬で固まる。


見せて上げたいほどに、全てオール4なの。

5があったのは中1の1、2学期までで…それ以来、4しかとっていないのです。

まあ順位も中の上って感じだし。


いや、でも理科と数学は得意だったんだよ!


でもなぜか4…悲しすぎるよ。



キーンコーンカーンコーン
キーンコーンカーンコーン



チャイムが鳴り響くと、なぜか峯浦先生が少しげっそりとした様子で呟いた。

「……あぁ、終わったな。

じゃあ日直、挨拶頼む」



「起立!……礼!」


ありがとうございましたー、と大きな挨拶をして、席に座った。


「ホシノ!もっとちゃんと授業真面目に受けなよぉ?」

ミズキが早速私の机に手をバンっと置いて、言った。

「いやぁ…私は今回の授業、歴史にしては楽しんだんだけど」

「百面相できたから?」

「あ、それは忘れてね…?」



百面相してるつもりなど、全くない。

普段より神話や星座のこととなると感情が激しくなる…ことは、もう自覚しているし。