「ん〜……」



のそのそと起き上がり、目覚まし時計の後ろのOFFボタンを押した。


さっきまでの大音量はどこへ行ったのやら、一瞬で黙ってしまう目覚まし時計。


けど私の意識は、確かに疑問でいっぱいになっていた。


確かに夏休み中は切っていたはずなのに。


しかも……


「4時半はないでしょ……?」



設定時刻は4時30分。


つまり今は4時半。



目覚まし時計のおかげで目が冴えている。

いや、目覚まし時計のおかげじゃない事ぐらい、目覚まし時計さんには悪いが分かっている。



「今日……編入日なんだよね……?」


そう。


確かに私は今日、編入するはずなのだ。