君と星空の彼方

「そんなこと言ったらさ…

私ってまだ幸せな方なのかな?」


「………ホシノが苦しいことを重々承知してるよ。

けど…そうなのかもしれないね」


イリヤ先輩は、自分より大人な女性と結婚することを強制されてるんだ。

同じ立場のイリヤ先輩は、同じ年でクラスメイトの人が相手という私を見たら、羨ましく思うかな。




「…私、わがままだったかもね」

「しょうがないよ。だって転校して2日目にそんなこと言われたら…」


ミズキはそこまで言って、先はもう言わずに黙っていた。

先を聞こうとは思わない。まあ、気にならないといえば嘘になるけど。


その先を聞いたら、やっぱり自分は今とても不幸だと、イリヤ先輩のことも考えず思うだろうから。




「……ちょっと私、寮を散策してみよっかな!」


「1人で大丈夫?道に迷わない?」


「うん!ほら、もらった冊子を活用しなきゃね」



私はそう言って、先生からもらった冊子を見せた。


ミズキはまだなにか言いたそうだったけど…


私の、1人になりたいと言う思いが通じたのか「いってらっしゃい」と笑顔で送り出してくれた。



「うん!ちょっと散策したらすぐ帰るよ」


私はそう言って、部屋を出た。