君と星空の彼方

私がそう言うと、みんなが一瞬ちょっと迷ったような…なんとも言えない、微妙な表情をした。

夜月は少し微笑んで、セイヤはポーカーフェイスだったけども。


「…話した方がいい、のかな」



「でもさぁ、『掟』は絶対なんだよぉ?苦しいかもだけど、誰もこの掟を破った人はいないしぃ…」



「けれどホシノ先輩はまだここに来て2日目なんですよ?」



みんなが一気にいろいろ話し出す…うぅん、意味不明、理解不能。


「けどみんな。夜月の気持ちも考えてあげたら?夜月はついこの前まで『あの子』が…」

「マナミっっ‼︎」

ビクッとマナミ先輩の体が震えた。

イリヤ先輩が、力を使っていないのに取り乱した。


「ごめ、んね…夜月。私、つい…」

マナミ先輩はうつむいて、夜月に何かを謝った。

掟…?あの子…?

それ、何か私に関係あるの?


昔っから、人が言いたくないと思うことは無理に聞かないことにしている。その人が話してくれるのを、ただ待つタイプ。


じっと待とうかと思ったけど…案外それは早く終わることとなった



「室月さん。話さなきゃいけないことがあるんだ」



イリヤ先輩が決心したように私を見据えて、一文字一文字を噛みしめるように切り出した。



「…俺が言います、イリヤ先輩」


「……夜月。やめておいた方がいい。君が傷つくだけだ」


「なに言ってるんすか!俺はもう大丈夫です。もう…忘れられますよ」



…みんなが妙に夜月に気をつかっている。

それは今から話されることと関係あるのかな…それとも。


みんなが私に同情の目を向けるのには、別の理由があるの?


「ホシノ。落ち着いて聞いて」

「……ん」


私は素直に夜月の言葉に頷く。