君と星空の彼方

イリヤ先輩は微笑んだ。


けど…なんだか、私を心配してくれてるような感じで、少し寂しげに。


「は、い…」


私はそう頷くことしかできなかった。


対立している、『幻獣の一族』と『星の一族』のことは、まだまだよく分からない。

けど私でも分かった。



今、みんなは仲良くしたいと感じているけど

刺客が来たら、全力で相手をしてる。つまり…


こっちもこっちで、幻獣を敵を見ているんだ、ってこと。


私の目が真っ赤じゃなくて良かったぁ…赤ワイン色の方がちょっと黒いもんね。

ん〜、もしかしてだけど扉から出た後にムルと会った時、目を凄い見られたんだよね。ちょっと怖い顔をしてさ。

もしかして勘違いしていたのかな…ああ、ムルのことはよく分からないっ!


それにセイヤにもすっごく見られたんだよね、目は。



……ってちょっと待ってちょっと待って。



私はあるワンシーンを思い出す。




戦闘が始まった時…セイヤが攻撃を加えてる時。


確かにセイヤの目の色は



真っ赤だった…よね?



キマイラの目も、真っ赤だった。



2人の目はとても似ていて。

赤々と燃える炎のような目をしてた。


私はふとセイヤを見ると、空中を見てぼーっとしていた。

真っ黒な、澄んでいる目で。