君と星空の彼方

後で具合を聞いてみよう、無理はいけないもん。


そんなことを思ってると、マナミ先輩が急に


「そんなことより!お腹減ったぁ。

あんだけ力を使ったんだもん。そりゃ減るよねぇ」


場の空気を変えようとしてくれたのかな…?

それとも素で言っただけ?

どちらにしろ、この重苦しい空気を変えてくれてみんなホッとした表情をした。



「今すぐみなさんに何か出してもらえるよう、配給担当の者に言ってみます」

ムルはそう言って部屋をでてった。


うーん、確かにお腹減ったかも。

マナミ先輩が言ったとおり、力を使うと体力でも使うのかな?


「…室月さん、ちょっといいかな」


ぼーっと空中を見てると、イリヤ先輩に急に話しかけられる。


「はい、なんですか?」

私がそう言うとイリヤ先輩はちょっと困ったように笑ったあと、すぐに真剣な眼差しで急に私の顔を見てきた。


…え?な、なに?私なにかしたっけ?



うろたえる私など知らぬのか、イリヤ先輩はただただ私の顔…いや、目?を見る。


「……室月さん、もう1つ、教えてあげる」


イリヤ先輩はにっこりと微笑むと、小さな声で私に言った。


「幻獣の一族に所属する者には、いくら覚醒しなくてもある特徴があるんだ。


……それは、目が赤いということ」



目が…赤い……

それって、私?

でも、私の目の色は…


「室月さんの目の色は赤ワイン色。ちょっと違うけど…

勘違いされないように、ね」