そ、れ、に!今はその女性じゃなくって、他にもいろいろなことを聞きたいの!




「う〜ん…室月さん、おそらく君が疑問に思っていることを話すけど、それでいい?」




もうすっかり出会った時と同じイリヤ先輩が優しく笑いながら言った。


あの戦いの最中はイリヤ先輩の何が変わったというんだろ…全然雰囲気が違かった。



私は素直に頷き、みんなが話そうとしていることに耳を傾ける。




「じゃあ、まず。

能力覚醒、おめでとう」


そう言ってイリヤ先輩は小さく拍手した。

それに習ってみんなが続いてパチパチと手を叩く。



「やっぱり…私は覚醒したんですか?」

「きっと、ね。しかもその様子だと、星じゃない。

星座の力…『星空使い』だ。

自分で何座とか思い当たる節はないかな?能力が覚醒する時、何かこう…声とか聞こえなかった?」


…声は、聞こえた。

もし私が『星空使い』の能力が得られたというのなら、体が熱くなったあの時に聞こえた星座が…?