君と星空の彼方

おお…!イリヤ先輩、行きますか。


「そろそろセイヤとミズキも準備は整ってるかと。

けどユウの体力は限界に近そうです、なるべく早く…」

そう言って夜月は後ろへ下がった。



「……了解。行くよ」

イリヤ先輩は右手を上げた。


その右手がまるで合図だとも言うように、キマイラがその右手をめがけて口を開けた。

「イリヤ先輩‼︎」


私が叫んだのと、キマイラが吹っ飛ぶのは同時だった。



50m向こうの壁に激しくキマイラは打たれた。


……もちろんと言っていいのか分からないけど、無音で。


セイヤもキマイラを吹っ飛ばしてたけど…それより数段速かった。

まばたきする間もないぐらい、一瞬。



「セイヤ‼︎ミズキ‼︎」



イリヤ先輩が大声でキマイラが打ち付けられた方に叫んだ。




そして…セイヤが剣で、ミズキが槍でキマイラを攻撃した。



「ヴガアァァァァァ‼︎‼︎」


この建物に響き渡りそうな程な轟音で、キマイラは声を上げた。



そして、力を無くしたようにうなだれた。



「……すご、い…」


私はつぶやいた。けど、誰も聞き取れない程な小さな声で。


終わった…のかな?