君と星空の彼方

「ムル…赤って、何…?」

「…また説明いたします。
今は扉の中のことを聞くのが最優先しなければいけません。

他に、何か聞きませんでしたか」


ムルはいつも通り、淡々と素っ気なく言った。

それがなぜか、少し怖く感じてしまう。
だって…ムルがひどく冷たく感じる。

ムルの視線が、鋭くなってる気がする。


「あ、な、何か言ってたっけなぁ〜?」

へらへらと笑って見せてみる…けどムルがこんなので変わるはずはない。


この空気…耐え難いよ!

何か思い出せぇ〜!ムルの機嫌を取れるようなこと〜!

「そ、そういえば!星空のチカラとか言ってたっけなぁ〜!
そうだそうだ!うん!」

もうとにかく笑っとけ。
星空のチカラって星の一族に関係ありそうだし、良いのを思いついたものだ!

でも、こんな情報でムルの機嫌が変わるわけ…



「そ、それは本当でしょうか?」



…あったかもしれない。

いつも無表情か黒い笑顔しか基本しないムルが、驚いてる!

さっきまでの鋭い視線はどこへやら、消えてしまった。


「うんうん‼︎ホントホント‼︎
言ってた言ってた‼︎」

妙に同じ言葉を連呼してたことを突っ込まれるかと思ったが、ムルは何やら真剣そうな顔をして考え込んでいた。