あなたが産まれた。



小さい体。



新しい世界にびっくりして声を張り上げる。



「名前は何にしようか?」



優しいお父さんがあなたを抱きながら言ってるよ。



お母さんは泣いているね。



悲しいの?



ん?



お父さんも泣いてるね。



あなたも泣いているね。



でも、悲しいんじゃないんだよ。



これはね、嬉しいって気持ちなんだよ。



あなたの名前を決めて、お父さんとお母さんはこれから、あなたの人生を見守ってくれてるんだよ。



あなたはこれから、ずーーーっと愛され続けるんだよ。




忘れないで。



あなたが産まれたときのことを。



あなたがいつか産む時が来たら、その時はきっとこう言うよ。




「産まれてきてくれてありがとう。」