荷物を持った皆と一緒に、5階まで到着したエレベーターに乗り込んで一階を目指す。
「勉強しすぎてお腹空いた」
と美樹。
「あ、私も」
と眞由美。
この二人はなにげに気が合うと思う。
「夕飯を食べたらお風呂に肺ってゆっくりしたいわね」
と言った霞に、
「それは私も思います」
も可奈。
なぜか、同じ年なのに敬語だ。
「活字見すぎで目が痛い」
テキストの見すぎかも。
目頭を親指と人差し指で挟んでグニグニする。
「嵐は問題児達のお守りしてたもんね」
お疲れさまと付け足した可奈に、
「それって私達?」
「問題児なの?」
と眞由美と美樹が交互に言う。
「貴女達以外居ないでしょ」
バカねと霞は冷たい目を向けた。
「そんなに酷くないよ...多文」
多分って自信無さすぎだし、眞由美。
「テストの点は悪くても小説は読めるから」
といきなり話を脱線させてきた美樹。
うん、自由人だよね。
「何の話よ?」
ほら、霞に軽蔑の瞳を向けられた。
「いや、だから、小説をね...」
と説明しようとして、霞の絶対零度の視線に語尾が消えていく美樹。
「あ、美樹ちゃん、小説って。もしかして携帯小説だったりする?」
空気の読めない眞由美はそんな話を美樹に振る。
「うん、そうだよ。眞由美ちゃんも読む?」
嬉しそうに眞由美に近寄った美樹はどうやら、霞からの冷たい視線は気付かない振りをするらしい。
ある意味勇者だ。
って言うか、嫌な方向に話が進んでる気がするのは気のせいじゃないよね?
ドキドキと変な感じの動悸がする。



