頂上を過ぎ、観覧車はだんだんと下がっていき、景色が近づいてくる。 「また来ような」 桐山さんの呟きに、私が返事をしようとしたところ― 「「それは嫌っす」」 と、藤澤さんと入谷くんが声を合わせて言うから、私と桐山さんは笑ってしまう。 「絶対に来ような」 桐山さんの微笑みに、結局2人は頷かされた。 ―シェアハウスに来て、初めての4人でのお出かけ。 それは、とても良い思い出として残っていった。