その言葉の通り、入谷くんの顔色は先ほどより良いものになっていた。 「さて、何を食べる?」 桐山さんはというと、真剣な瞳でメニューを見つめている。 「俺あんまり腹減ってないんすけど」 「俺も…」 「花菜は?」 「私は普通に食べれますけど…」 入谷くんはともかく、なんで藤澤さんはお腹減ってないんだろう。 一緒に行動してきたのに、私だけお腹減ってるとちょっと恥ずかしいような…