「さて、グロッキーな佑真は放っておいて、だ。次はどこに行く?」 桐山さんがまたパンフレットを広げだす。 「え、放っておくって、本気ですか!?」 なんて鬼なんだ! そう思うと、桐山さんはため息をついて失笑した。 「…さすがに冗談だよ。誘った俺が悪かったわけだし、俺がここで佑真を見ている」 なんだ、よかった…さすがにそこまで鬼ではなかった。 しかし、次の発言はやっぱり鬼だった。 「俺はもう遊園地に満足したし…お前ら2人でどこか行ってこい」