「…へっ?」 驚いた私は、勢いよく振り返る。 すると、そこにいたのは― 「助かったよ。礼を言おう」 ものすごい、イケメン。 ―ものすごい、イケメン。 「えっ、あっ、あのっ…!」 見たことも無いくらい顔の整った男の人に、私は思わずうろたえ、声が上ずる。 「ロワ、今日はどこに行っていたんだい?」