そして私たち3人はやっとという感じで家に入ったのだが… 「……………」 あれから入谷くんはずっとブスッと怒ったような表情をしている。 「佑真、そんな顔をするんじゃない」 「だってよ…クラスメイトと、同居なんて…」 それは私も思ったけど… 複雑な表情を浮かべる入谷くんに、私は口を開いた。 「あの…入谷くん、勝手に決めてごめんね。もし本当に嫌だったら…私、他の家見つけるから、その間だけでも…」 「その必要はないよ、花菜」