藤澤さんが自室に戻り、私も自室に戻って明日の予習をする。 数学の教科書を広げ、問題を解こう、とする。 けれど今、私の頭の中は― 藤澤さんの笑顔でいっぱいで、何も考えられない。 「ど、どうしちゃったんだろう、わたし…」 問題なんてもう手につかない。 「ね、寝ようかな…」 寝れば治るでしょ、と私はいつもより随分早く就寝した。 ―自分の心の変化に気づかずに。