心の中を見透かされているような気がして、思わずドキリとする。 「だって、さっきからずっと浮かない顔をしているから。何かあったのかな、って」 ま、まさかそんなに見られてたなんて…! それとも、私がそんなに顔に出してたのかな!? 「俺なんかでよかったらだけど、よかったら話してみてよ」 イケメンにニコリと微笑まれ、その笑顔に吸い込まれていく。 「じ、実は…」 そうして、私は出会って10分にも満たない人に自分の身の上を話すことになった。