「お茶でいいかな?」 「は、はいっ、お構いなく!」 やはり中もすんごく広くて、こんなに広い家になど入ったことない私は委縮して小さくなる。 「そんなに畏まらなくてもいいよ。はい、お茶」 「あ、ありがとうございます…」 おずおずと置かれた湯呑を啜ると、なんだかお茶も高級な気がしてきた。 「ところで、君は何か悩んでいるのかい?」 あほなことを思っていると、そんなことを言われた。 「…へっ?」