「おぬし」


おぬしって、チサのこと?

いつの時代だよ・・・とは言わないでおく。



「キョウと付き合うということの意味、わかっているな?」

「ええ勿論」

「・・・なら構わん、好きにしなさい」



恭真のお父さんは、アッサリ部屋を出て行った。



「知紗凄いな!
お父様に認められるなんて!」

「あ、そうなの?」

「知紗、好きだ!」



いきなり抱きつかれ、驚くも抱き返した。



「恭真好きー」

「俺も好きだよ、知紗」




例え、好きになった相手が殺し屋でも。

チサは恭真を好きになる。



殺し屋だからって諦めるほど、チサの恭真への愛はちっぽけじゃない。



大丈夫だよ恭真。

チサが恭真が嫌になるまで、

愛してあげるから。





【END】