未来から桜を届けに

こんなに痛いって事は………

未来は思考をストップさせる。

信じない!信じたくない!

てか、普通に人の言葉は喋れる。

問題は、ここは何処なのか知りたい。

未来は、立つのを諦め周りを見渡す。

「……え?」

私は、丘にいるようで、そこになさっき見た桜がある。

そこまでは、良いとしよう。

が、目の前に広がる光景はどう信じれば良い?

丘から見渡す町は、着物や袴を着た人々。

時代劇で見るような建物。

男の人達が腰に差してる刀。

うん、夢だと信じよう。

そこで、未来の頭はショートした。


ー*ー*ー*ー

ユサユサと揺らされ目を開ける。

「あ、起きましたか!」

目の前に広がる、男の人のドアップ。

只今思考停止中

「う~ん、怪我が酷いですね~。」

逃げようと思っても、体の自由が効かない。

「暴れないでくださね?」

男の人がそう言うのと同時に、私の体が浮遊する。