菫は、葵に捕まれながら暴れる。

「と、とりあえず学校行こう?」

周りの人達、変な目で見てるから。

「そうだな。」

葵は、頷き歩き出す。

菫を引きずりながら。

「あはは。」

乾いた笑い声しか出ない。

「ちょっと、未来助けてよ~」

これが、私達三人の日常。

口悪いけど面倒見のいい、葵

元気で周りを笑顔にする、菫

その場の空気に流され易い、私

私達は、世に言う幼馴染み。

見事に幼稚園から、クラスは一緒。

だからずっと仲良しなんだ。

今日も、普通一日になるはずだった。


ー*ー*ー*ー

キンコーンカンコーン

「やったぁ~今日が終わった!」

「終わって無いし、まだ半日だし。」

すかさず、葵の突っ込みが入る。

「いーの、終わったの!それより、未来!」

「ん?何?」