未来から桜を届けに

「もう戻ろう?雪桜。」

沖田さんに、名を呼ばれて我にかえる。

すでに、沖田さんは歩き出していた。

私は、沖田さんの元へ急ぐ。

沖田さんは、小走りの私を抱き上げてくれた。

沖田さんと私の歩幅だと、違い過ぎて追いかけるのも大変なんだよね……。

屯所が近くなると、沖田さんは私を隠すように抱く。

今日も無事に部屋まで帰れるはずだった。

「あれ?総司どっか行ってたの?」

「また、甘味処かぁ?」

「土方さんに怒られるぜ?」

「げ……平助と左之さん。」

沖田さんと二人の男の声。

私からだと姿は見えない。

ただわかるのは、今がとてもピンチだと言うことだけ。

「はぁ、僕部屋に戻るんで。」

沖田さんは、さっさと通り過ぎようとしたとき。

「その手に持ってる子は何だ?」

左之さんと呼ばれてる人が、言う。

って、ばれてるぅ!!

「あれ、ばれちゃいました?」

沖田さんは、あっさり認めてるぅ?