未来から桜を届けに

私は、その人を見たとたん体が止まる。

「雪桜?」

沖田さんも心配そうな顔をする。

なんで体が動かないの?

沖田さんは、向こうに居る人と私を交互に見る。

向こうに居る人は、こちらに気づいていないみたい。

「う~ん、あの人が嫌なの?」

沖田さんは、私を持ち上げる。

私じゃなくて……この体が嫌といってる?

なら、あの人は私の知り合い?

向こうに居た人がこちらに気づいて近づいて来る。

「すみません、ちょっとお訪ねしても良いですか?」

「構いませんよ?」

沖田さんは、ニコリと微笑みながら、私を隠す。

「この木の近くで猫を見ていませんか?」

「猫?」

って、もしかして私?

「はい、実は私の主人の猫が三ヶ月前から帰って来ないのです。」

え………日付までがピッタリ。

「どういう特徴何ですか?」

うぅ……これで、特徴までピッタリだったらヤバイ。