「うぅ……寒。」

今は一月。

今日から三学期だが、制服+コートでも寒い。

私、春風 未来(ハルカゼ ミライ)は学校に登校中。

今は中二、来年には受験生。

「あぁ~、面白い事とか起きないかな~」

私は、歩きながらぼんやり呟く。

「未来~!」

ドスンッ

「グヘ」

せ、背中に衝撃が……

「お前、本当に女かよ?」

「あ、おはよう。菫、葵」

「おっはよぉ~」

「はよ。」

私に抱きついてるのが、速水 菫(ハヤミ スミレ)、口が悪いのが菫の双子の兄の速水 葵(ハヤイミ アオイ)。

「てか、菫重い~」

「えぇ~良いじゃん?」

良くないよ!腰に負担がめっちゃかかってるよ?

「退いたれよ?菫。」

葵はそう言いながら、菫を私から剥がす。

「葵のケチ~」