もし、人に戻れた時ブヨブヨじゃショックだし……

未来に戻れた時、葵と菫に笑われそう……

何か本当にそうなりそうで、寒気が。

私は体をブルッと震わせる。

「雪桜、どうかした?」

沖田さんが心配そうに聞いてくる。

私を抱っこしているため、震えた事に気づいたみたいだ。

「ニャー」

私は、何でもないと鳴く。

まずは、未来に戻るよりも人に戻らなくては……。

でも……手がかりは何もないんただよね………。

「じゃあ、散歩行きますか。」

「ニャン♪」

今は、この姿で出来る事を楽しもう!

スー

沖田さんは、静かに襖を開ける。

私は、沖田さんに抱っこされて見えないようにされてる。

が、人に会えば私が居る事はすぐばれてしまう。

まぁ、沖田さんもそれはわかってるだろう。

でも、これ以外に私を隠す方法は無い。

私に出来る事は、精一杯小さく丸々事だけ……。