未来から桜を届けに

目の前にあるのは、桜の木

今が何月かは知らないが、多分季節外れであろう。

なのに、桜は満開だった。

そよ風にゆれ、数枚の花びらがひらひらと落ちてくる。

とっても、綺麗だった。

「なんか不思議ですよね?」

沖田さんがポツリと呟く。

私は、沖田さんに近寄り、顔を見上げる。

沖田さんは私を見て、ゆっくりとしゃがむ。

「?」

そして私の首に何かを巻き付ける。

「これは僕と雪桜の絆の証です。」

薄い桃色の紐に先端には、桜の型のガラスが付いていた。

これって、首輪?未来のとは、ちょっと違うけど………

「あ、言っときますが、外したら怒りますからね?」

「ニャー」

ありがとう。

こんなに優しい人が、人斬り集団と言われている新撰組に居るとは思えない。

例え人斬り集団でも良い。

私は、沖田さんの優しさを知ってるから。

私は、沖田さんに抱き抱えられる。

「さぁ、もう帰りましょうか。」

「ニャー」

太陽に反射して、ガラスの桜がキラキラ輝いていた。

大切にするよ、沖田さんと私の絆の証