未来から桜を届けに

でも、流石に季節外れすぎる……。

「明日また見に行こうかな~」

もちろん、雪桜も連れて。

「総司、入るぞ。」

のんびりしてると、土方さんの声がする。

僕は、雪桜を隠すように布団をかける。

「何ですか~、土方さんが来るなんて……何しでかしたんですか?」

襖を開けて入ってきた土方の顔が怒りで染まる。

「総司テメェ………。」

「何でしょう?」

僕は笑顔で答える。

「何を隠してる………。」

「え………?」

土方さんがそんな事を言うとは思わず、言葉がすぐ出なかった。

「か、隠すって何を隠せば良いんですか?」

少し声が震えた。

「知らねぇから聞いてんだろ?」

僕はここでニヤリと笑う。

「は~、何でばれたんでしょう?」

僕は、懐から”ある物”を出す。

「な、何でそれを……」

僕が持っていたのは、宝玉発句集。

土方さんが書いた詩集だった。