「ただいま帰りました~。」

「おせぇよ、総司ぃ!」

な、何が起こってるの?

男の人と別の声が聞こえる。

「え~、遅くないですよ?寄り道してませんし?」

いやいやいや、思いっきり寄り道しましたよね?

「……じゃあ、その着物の膨らみはなんだ?」

ば、ばれてる!

私は、思わず声を出しそうになる。

「え?甘味ですが?あ、狙ったって一つもあげませんからね?」

え………?

「いらねぇ。じゃなくて、思いっきり寄り道してんじゃねぇか!」

「あはは☆」

男の人は、走り出す。

うわわわ、揺れる。

そう思うと、支えるように布の反対側から手で抑えられる。

男の人は、何処かの部屋に入ると止まる。

「ふぅ~、なんとか誤魔化せられましたねぇ?」

私を外に出して下ろしてくれる。

そして私を見てニッコリ笑う。

「秘密に飼ってあげます。」

え………えぇ!?