まず軽く飛んで上から狙う。


─バシィ!!


ここで止められるのは計算のうち。

その後私は飛んで上から土方の後ろに周りそこを突く。


─ビュン


間一髪で後に跳んでよけられた。


裕「チッ」


今度は向こうからこっちに来た。


その木刀を振り下ろす。


─バシィ!!


私はそれを止める。

しかし、土方の一撃は重い。

骨が軋む。

私は全力で弾き返す。


いったん距離を置き、呼吸を整える。

次の瞬間、両者当時に踏み込んだ。


そしてそのまま同時に木刀を振る。


─バキッ カラン カラン


斉・土「「なにっ!?」」

裕「…うそ…」


斉藤、土方はもちろん、やらかしてしまった私でさえ驚いている。


斉「っ、副長戦闘不能!! よって、勝者一ノ瀬!!」

土「…こんなことって、あるのか…?」


土方のその言葉は私も斉藤も同感だった。


普通、木刀が折れることなんてあるはずかないから。