土「何が掴めた?」


副長が単刀直入に聞いてきた。

わいは、待ってました!と言わんばかりの笑顔を見せてから言った。


山「実は..

──なんや。」


副長にさっき裕紀に聞いたこと...つまり、裕紀は喧嘩が日本一強いこと、剣術や武術も多少はできることを説明した。

すると少しびっくりした様子だった。


だが、すぐに元に戻ってわかるかわからないかほどの小さな笑みを浮かべた。


副長はようわからんなぁ...

もちろん、わいは見逃さなかった。




だが、その笑みにどんな意味があるのかも、この時は知る余地もなかった。



山崎SIDE END