わたしと遼は二人を見失って、ファーストフードに入る。 ものすごい勢いで言い合ったわたしと遼の周りには人だかりができていて、 そのざわつきで我に返って、二人で逃げるように走ってきた。 あれだけ啖呵を切ったくせに、あんなにも人に見られてると恥ずかしい。 火照った顔と息が切れるほど夢中で走った体を休める為に、 たまたま通りかかったファーストフードで足を止めた。 そんなわたしを見て、遼もうなずくと、お店に入って、 飲み物とハンバーガーをオーダーして席についた。