「うっせぇ!ガキじゃねえよこらぁ!!」 ……やっぱそこだよな、ツル。 若干呆れながら様子を見守る。 と、張り合いのないくらいに相手が弱くて、ツルは女を連れてすぐにこちらにやって来た。 「ありがとうございました……」 女は泣き止んでおり、俯きがちにそう言った。 顔が見えねぇけど、こいつでもいいな、今日。 なんて考えているとツルが俺を一睨みし、 「最低、嵐」 と呟いた。